半年前、井坪さんにシックハウスの話を聞いていなかったら・・・
2010/08/18
福井県 Yさん
今思うとゾッとします。
夫33歳、私32歳、長男8歳、長女4歳
5年前、私たちはあるハウスメーカーで夢のマイホームを建ててもらいました。
そう、理想の家だったはずなのですが・・・
長女のアトピーで家を手離すことになったのです。たかがアトピーでなんで?と周りの人達は思ったようですが、私には「この現実から逃れるにはそれしかないんだ」と、直感的なものがあったように思います。
長男もアトピー(食物アレルギー)があった為、妊娠中から食生活には気をつけていました。そして、アトピーに対する知識もそれなりにあったつもりです。けれど、長女の場合、原因がいま一つ分からないんです。食事も、スキンケアも、生活環境も整えているのに、一向に良くならない。とにかく夜が眠れない。夜泣きなんてなまやさしいものじゃなく、外に出て散歩をする。泣きやんで家に戻るとまた大泣きのくり返し。それが毎晩・・・もう私の体力も、精神力も限界でした。
幸い、実家の母が車で20分程度の所に住んでいたので、毎日のように助けに来てもらいました。そして、そんな長女の様子を見る度、母も不思議がっていました。
夜、眠れないと昼間も長女の機嫌は悪く、私も思いつめるようになりました。主人はそんな私をやさしく励ましてくれましたが、なぜか、仕事、仕事で家へは寝に帰るだけでした。
妊娠中、家全体が灯油臭く感じた事。どんなに食事に気をつけても乳質が良くならないこと、血液検査ではさほどではないのに、長女のあの症状、頭痛、イライラ、不安感。どれもこれもシックハウスの症状を知ると、うなづけるんですよね。
新しい家の見積が出来た頃に、井坪さんにお会いする機会があり、見てもらったのです。そしてシックハウスの恐ろしさを聞き、このままだと、また同じ過ちをおかすことに気付きました。ではどうすればいいのか?全然わからない状況でした。
そんな時、井坪さんが一生懸命建設会社の担当者のMさんにシックハウスの説明をしてくれ、健康住宅の素晴らしさを話してくれました。最初は首をかしげていたMさんも井坪さんの熱意が伝わったのか、駒ヶ根まで資材の確認について来てくれるまでになりました。そして、出来る範囲での体に優しい家づくりが始まりました。
床にはむくのパイン材にリボスをぬってもらいました。壁は、紙クロスのリビング
化学物質を吸収してくれるというチャフウォール、をぬった寝室。腰板とチャフウォールの子供部屋と用途にあわせて決めました。おふろ場はタイルに、トイレは木のぬくもりを感じられる空間にと楽しく悩みました。
大工さん達もボンドを使わないようにと気をつけてくれました。
そして、「ここまで木の多い家は、最近無いなあ。ほんまもんの木だしなあ!」と、よく言っていました。「木のぬくもり」というものを、初めて体感している今日この頃です。
本当の木って冷やっとしないんですよね。冬でも・・・子供達もすぐくつ下をぬいでしまうんです。これは遊びに来た友人達も、口をそろえて言っています。
そして、「新築の嫌な臭いがしないね。木のいい香り!」と、うれしい感想がいっぱいです。長女のアトピーもずい分よくなり、夜中にお散歩することもなくなりました。
たくさんの人達に助けられて、出来た健康住宅。
担当者のMさん、大工さん達、ハウジングパートナーの方々、駒ヶ根では参考にと心よくお家を見せていただいたりもしました。なにより、井坪夫妻には本当にお世話になりました。本当に感謝の気持ちで一杯です。
これから、お家を建てられる方、家族みんなが心も体も健康で暮らせるような家づくりをぜひがんばってください。
平成13年11月